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会長挨拶

会長 窪薗晴夫(国立国語研究所)picture of the president


この度、思いがけず会長という大役を仰せつかりました。日本言語学会は研究の対象言語、分野、方法論のいずれの点でも多様な研究者から構成されています。その大所帯をまとめていくことは容易なことではありませんが、長年培われてきた言語学会の伝統を次の世代にうまく引き継ぐことができるように全力を尽くしたいと思います。

私は1997年から3年間、柴谷方良会長のもとで事務局長を務めました。その頃と比べてみると、過去18年間の日本言語学会の発展には目を見張るものがあります。当時も今も、年2回の大会と2回発行される機関誌『言語研究』が活動の中心であることには変わりありませんが、大会の発表会場が4~5会場から7~8会場へとほぼ倍増し、口頭発表に加えてポスターセッションができ、会員の自主的な企画によるワークショップも新設されました。発表者がそれぞれ用意していたハンドアウトも大会予稿集という形で印刷・配付されるようになっています。『言語研究』も年2号発行という点では変わらないものの、装丁が新しくなり、言語研究の諸分野を啓発するために特集も組まれるようになる等、内容も充実してきました。
年2回の大会と機関誌の刊行に加え、現在では立派な学会ホームページができて、大会や『言語研究』等に関する情報が速やかに会員の皆さんに伝わるようになっています。『言語研究』に掲載された論文も、刊行と同時に発表要旨が、さらにその1年後には論文全体がホームページを通じて発信されるようになりました。また年2回の大会に加えて隔年で夏期講座(6日間)が開催されるようになり、会員・非会員の垣根を超えて若手研究者育成という大きな役割を果たしています。若手育成という点では、優れた研究を顕彰するために言語学会賞(論文賞、大会発表賞)も創設されました。「言語の多様化に関する啓蒙・教育プロジェクト助成」の制度も新設され、危機言語や手話言語などの啓蒙的な研究活動に対する支援が始まっています。日本言語学会が日本語学会他と共同して言語系諸学会の連合(言語系学会連合)を作ったのも近年のことです。

このように日本言語学会の事業は18年前とは様変わりしましたが、事業の拡大に伴い組織変革も進み、18年前には編集委員会と常任委員会、委員会(現評議員会)しかなかった学会組織に大会運営委員会、広報委員会、夏期講座委員会、学会賞選考小委員会などが新設されました。これらの委員会は大勢の会員によって支えられており、大会開催校委員や学会賞の審査委員まで含めると毎年延べ200名を超える会員が、何らかの形で学会の運営に携わって下さっています。18年前と変わらない会費で学会が運営できているのは、歴代の執行部の方々の努力と会員諸氏の献身的な協力の賜です。多様な研究者の集まりである本学会において、このような協力体制がとれていること自体、実にすばらしいことだと思います。
今期はこの優れた学会の運営状況を継続しつつ、次の3点についてさらなる発展を試みたいと考えています。

(1) 次世代の言語研究を担う若手研究者の育成強化
(2) 優れた研究の世界への発信と、海外の学会・研究者との交流
(3) 創立80周年(2018年)記念事業の準備
 
これらの事業を進めるためには会員の皆様の協力が不可欠なものとなります。“We make a living by what we get; we make a life by what we give” (Winston Churchill)の精神で、これまでと変わらぬご支援をお願いいたします。


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