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現代チベット語の名詞修飾構造
―主要部内置型と主要部外置型―

白井 聡子(京都大大学院)

現代チベット語の名詞修飾表現を,その構造から次の二つに分類し,一貫して説明することを可能にした.1. 主要部内置型: 主要部が,叙述中と同じ形式で,修飾部内部に現れるタイプ.意味上の主要部が修飾部内に存在し,名詞句末尾の名詞化接尾辞などが形式上の主要部となる構造であると考えられる.通常,名詞句標識として,末尾に指示詞や数量詞を付加することが必須となる.2. 主要部外置型: 主要部が修飾部から切り離され,その前または後に置かれるタイプ.本質的に,名詞と名詞を同格的に並べながら限定修飾をするものである.動詞句を含む修飾部は,動詞句を前部要素,名詞化接尾辞を後部要素とする合成名詞であると考えられる.[Mod]NP gi N または N [Mod]NP という構造に一般化できるが,限られた場合において [Mod]NP N も可能である.

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