日本語/English
日本言語学会について
入会・各種手続き等
学会誌『言語研究』
研究大会について
学会の諸活動
その他関連情報
トップ  >  研究大会について  >  過去の大会一覧  >  過去の大会プログラム  >  第101回〜第150回  >  アブストラクト(第101回以降)  >  第138回  >  第1日目(6月20日)  >  口頭発表要旨:江村,遊佐,木村,ルプシャ, 山口,萩原

英語イマージョンプログラムにおける日本語を母語とする幼児による日本語の名詞複合語の理解

江村 健介,遊佐 典昭,木村 直樹,コルネリア・ダニエラ・ルプシャ,山口 早苗,萩原 裕子

バイリンガルとモノリンガルによる単語の理解には2つの対立仮説がある。仮説1)バイリンガルの方が高いメタ言語知識をもつため優位である(Yelland et al. 1993)。仮説2)モノリンガルの方が個別言語の語彙や使用頻度が豊かなため優位である(Bialystok 2009)。本研究では,イマージョン環境で英語に接触している幼児(平均5歳9ヶ月)と英語に全く接触していない幼児(平均5歳8ヶ月)の各々24名を対象に,日本語の名詞複合語における主要部右側の規則と修飾語-主要部の修飾関係に関する意味判断課題を用いて3度に渡り実験を行った。その結果,前者の方が主要部と修飾関係の関係性に気づくのが遅れていた。これは仮説2 と一致するが,分からなかった単語の割合はグループ間で有意差は観察されなかった。発表では接触グループが主要部と修飾関係の気づきで遅れる原因についても言及する予定である。

プリンタ用画面

このページの先頭へ