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アカン語の名詞の声調

古閑 恭子

本発表はアカン語の名詞の声調を扱う。第一に,名詞孤立形の表面声調形から,語根と接辞が基底でどのような声調情報を持つかについて検討する。接辞については,接尾辞は基底でHを持つが,接頭辞は基底で声調を持たず,派生によりLがもたらされる,語根については5つの声調パターンに分類でき,各語根は基底でトーンメロディ情報およびアクセント情報を持つと考察する。第二に,所有名詞句における声調変化を取り上げる。声調変化のパターンは2通りあり,Dolphyne (1986, 1988)はこのパターンに基づき名詞をClass IとClass IIに分類する。問題は,Class Iの所有名詞句の声調に方言間の違いがあることである。Stewart (1983)とDolphyne (1986)は,通時的な声調移動によりこの違いを説明する。発表者は両研究における3つの問題点を指摘し,所有名詞句における声調変化,声調移動がどのように起こるのかについて再検討する。

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