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最適性理論と古英語から現代英語における話題化

深谷 修代(津田塾大学・非)

本発表では,最適性理論の枠組みを用いて古英語から現代英語までの話題化を分析し,同じ集合にある制約(TP-SCOPE, TP-SPEC, OB-HD, STAY)のランキングを変えることにより,簡潔に説明できることを示した。古英語では,動詞は2番目の位置を占めるが,これはTP-SCOPE, TP-SPEC, OB-HD>>STAYとランクされていたためであると主張した。後期中英語になるとTP-SCOPE, OB-HD>>STAY>>TP-SPEC,さらに近代英語から現代英語の間にTP- SCOPE>>STAY>>OB-HD>>TP-SPECへと変化し,動詞がVに留まった候補が選ばれることを示した。そして本分析により,homogeneity of target/heterogeneity of process (対象の同一/プロセスの異質)が観察され,制約の相互作用の重要性が再認識された。

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