日本語/English
日本言語学会について
入会・各種手続き等
学会誌『言語研究』
研究大会について
学会の諸活動
その他関連情報
トップ  >  研究大会について  >  過去の大会一覧  >  過去の大会プログラム  >  第101回〜第150回  >  アブストラクト(第101回以降)  >  第133回  >  第2日(11月19日)  >  ポスター発表要旨:生田,金,小泉,佐藤,堀江,川島

fMRIによるかき混ぜ文の処理に関する研究
-刺激呈示モダリティに依存しない脳活動の特定-

生田奈穂(東北大学)
金情浩(東北大学)
小泉政利(東北大学)
佐藤滋(東北大学)
堀江薫(東北大学)
川島隆太(東北大学)

かき混ぜ文は、基本語順文よりも統語的に複雑であると仮定されている。我々のfMRIを用いた視覚刺激による先行研究では、scramble vs canonicalで統語処理に関わる左側下前頭回に有意な賦活化が見られた。本研究では刺激呈示モダリティに依存しない脳活動を特定する為、聴覚刺激を用いて実験を行った。その結果、canonial vs scrambleでは有意な脳領域は残らなかった。しかしながらscramble vs canonicalでは視覚刺激による実験と同様、左側下前頭回に有意な脳活動がみられた。したがって、この結果は刺激提示のmodalityに依存しない結果であると考えられ、理論言語学におけるかき混ぜ文は基本語順文よりも統語的に複雑であるという仮説を支持する結果になった。

プリンタ用画面

このページの先頭へ