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間接的な「申し出」表現-意図性知覚の観点から

吉成 祐子(神戸大学大学院)

本研究では、「申し出」をあらわす表現に注目し、1)実験的手法によって、間接的に「申し出」の発話となる表現(=間接申し出表現)のバリエーションを明らかにし、2)なぜそのような表現が「申し出」として機能するのか、つまり、その表現が字義通りの意味ではなく、「申し出」であると解釈される仕組みについて分析を行う。「申し出」においては、話し手の「行為に対する意図性」の知覚が重要な鍵概念になっていると考え、他者行為の意図性を知覚する認知過程モデルという心理学の知見を援用し、「申し出」として機能する際の言語表現が、このモデルを構成する5つの要素(Belief、Desire、Intention、Skill、Awareness)に関わる表現であるため、間接申し出表現として成立すると説明している。

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