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朝鮮語延吉方言の終結語尾 -k'umaについて

呉 春姫 (東京大学大学院)

本発表は、中国で話されている朝鮮語のうち延吉で見られる語尾-k'umaについて考察するものである。この語尾は、朝鮮語の諸方言の中でも、●鎭方言の特徴の語尾として知られる。ここでは-k'umaの出現環境(活用パターン)を検討し、それによる文の種類を分析する。さらに文を待遇法と関連付けて述べる。

この語尾の出現環境については、先ず用言(動詞・形容詞)と指定詞に分けて考察する必要がある。用言は、さらに母音語幹・子音語幹・l語幹に分けて分析すれば、主な活用パターンが説明できる。つまり、母音語幹とl語幹(この場合語幹のlは脱落する)は-k'uma、子音語幹は s●k'umaと接合する。そして、指定詞の i は、-k'umaと接合する。ただし、この語尾は前に目撃を表す接辞 təが先行すると-k'umaが濃音化しない-kumaで表れる。文の種類は叙述文、疑問文、感嘆文がある。待遇法については「上称」であると示した。

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