日本語/English
日本言語学会について
入会・各種手続き等
学会誌『言語研究』
研究大会について
学会の諸活動
その他関連情報

サルデーニャ語におけるスペイン語からの借用語の相対的年代

金澤 雄介(京都大学大学院)

本発表の目的は、サルデーニャ語におけるスペイン語からの借用語の相対的年代を決定することである。

借用時期の相対的年代を決定するための手段として、スペイン語内部で生じた通時的子音変化、「古期スペイン語 ts、dz > 現代スペイン語 θ 」と「古期スペイン語 ∫、ʒ > 現代スペイン語 x」を用いる。

本発表では結論として、古期スペイン語 ts、dz はそれぞれ ts、z で、現代スペイン語 θ は ss でサルデーニャ語に借入されたと考えて、借用時期の相対的年代を決定する。また、本発表の主張は、古期スペイン語 ts が ss で借入され、現代スペイン語 θ が ts で借入されると考える先行研究とは異なることを、具体例とともに示す。さらに、古期スペイン語 ʒ の借入方法に関して、方言間に相違が見られることについても考察する。

プリンタ用画面

このページの先頭へ