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インドネシア語におけるschwaを含む第2尾音節への強勢配置

松本圭介(東京外国語大学大学院)

インドネシア語では「第2尾音節(penult)に強勢が置かれるが,第2尾音節がschwa を含む場合はその前の音節に移る」という解釈が伝統的になされており,「schwa に強勢が配置されることはない」というのが定説であった.それは近年の韻律理論の枠組みでの研究にも受け継がれている.しかし「schwa も含め例外なく第2尾音節に強勢が置かれる」と主張する研究者が登場した.それに対しこれまで有効な反応がなされてこなかったが,筆者は両論を包含しうる新たな解釈を提案した.それは,強勢配置の解釈にschwa 削除規則を利用しその適用順序を設定する,「schwa 削除規則が適用された後で,第2尾音節に強勢が配置される」というものである.これにより対立する両論のどちらをもうまく説明できることを示し,また音響実験から上記解釈の妥当性を示した.

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