日本語/English
日本言語学会について
入会・各種手続き等
学会誌『言語研究』
研究大会について
学会の諸活動
その他関連情報

日・韓外来語の音韻的構造に関する分析

加藤 弘(東北大留学生センター)
崔 絢喆(東北大大学院)

英語から借用された日韓外来語を用いて,外来語における語形形成の要因,音節の再構成の過程,母音の機能負担について分析した.まず,日韓外来語の語形形成の要因を検討してみた結果,英語の発音ばかりではなく,英語り綴りなど,他の要因も機能していることが分かった.また,音節の再構成の過程においては,英語と比べて日韓外来語の音節種類が減少し,音節総数が増加している.これは英語に比して日韓語の母音数が少なく音節構造が単純であることに起因している.最後に,各言語における母音別の機能負担が異なることから,外来語への借用の際,母音の出現頻度の変化を検討した.その結果,挿入母音などの影響で日韓語ともに [u] が際立って増えていた.また,韓国語の揚足は [i, u] の増加が目立ったが,これは韓国語に二重母音が存在しないため,単独母音として転写されたからである.

プリンタ用画面

このページの先頭へ