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助数詞の使用に関する一考察
-対象の捉え方を中心に-

濱野 寛子(京都大学大学院)

本発表では、助数詞の使用めぐる問題を扱った。まず、ある対象が複数の助数詞によって数えられるという使用に関する特徴が、助数詞の意味に与える影響について指摘し、主観性を反映させた助数詞の使用に関する分析の必要性を主張した。そして、そのような助数詞の使用を基盤とした分析を行うために、認知言語学の枠組みを利用したアプローチを示し、助数詞の意味が形成するカテゴリーについて捉え直すことを試みた。次に、我々が対象を数える際に、ある標準的な見方が反映されていると考え、これについては状況や個人レベルにおいても考慮するべきであることを例示した。さらに、その例示から、助数詞の意味を決める際に、我々と対象との身体的経験が関係していることを示唆した。

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