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前置詞や格などの機能語の意味変化においてみられる普遍的制約

山口 和之(日本体育大学)

本発表では、自然言語の前置詞、格などと伝統的に呼ばれてきた機能語が表す多義性に着目する。具体的に言うと、着点 (Allative)、場所 (Locative)、経路 (Path)、起点 (Source) という空間的な意味を表す前置詞などの機能語の多義性を観察し、そして上記の4つの意味を中心とした意味(概念)空間が示す意味変化の一般的な傾向、制約を主張するのが本稿の目的である。上記の機能語の意味変化の傾向、制約とはどのようなものか、そしてそれらに基づけば、言語に関わらず、前置詞などの機能語が示す可能な(不可能な)意味の共起関係が正しく予測できることを本発表では観察していく。なお、今回の主張はすでに山口(1999a, b, c; 200a, b; 2001)で主張したものに、より多くの言語観察、また方法論を精密化させ、修正、発展させたものである。

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